2008年01月16日

ファラオが遊びに来た話

雨が続いて湿気た感じが続いたから部屋にきのこが生えた。

今日彼女が遊びに来るのにすごい勢いで生えているので

どうしようかと考える暇のない内に彼女がやってきた。

「わー部屋に入るの初めて。ドキドキするぅ」

と言われたのでこりゃいかんと思って

風呂場の蛇口を力いっぱいにひねった。

瞬く間に部屋は水没し、思惑通りきのこは水の底に沈んだ。

「多少浸水しているけど、さあどうぞ」

彼女はひきつったような笑顔を浮かべたが僕の手をとると

ゆっくりと中へ。

「おなかすいたよね、何か作るよ」

と冷蔵庫を開くと黒く縮み上がったねぎやにら、固まりつくしたみかん

いろんな草、現代人間の不信感、そしてなぜか聖闘士星矢のフィギュア

が出てきた。

「これじゃあ何にも作れないよね」

呆然と立ちすくむ彼女の向こうの浴槽から滝のような轟音が聞こえてくる。あっ出しっぱなしだ

「いいよ、あたし作っとくから出てなよ」

なんとよくできた彼女だと痛み入りながらパチンコに出かけた俺。

ほどほどに負けて、チョコーレート菓子をかじりながら帰ると

「えっ?これ誰の部屋だよ。相撲部屋じゃないことは確かだがな!」

というくらい部屋は整頓されていて、小さなちゃぶ台の上には晩飯が用意されていた。

ちょこんと正座し、はにかむ彼女。

俺は幸せの絶頂をかみしめ、晩飯もかみしめることにした。

すると

目に飛び込んできたのは見事なきのこづくし。

きのこご飯、きのこの味噌汁、きのこの炒め物、きのこの漬物、きのこのプライド、きのこの不信感…

「さ、召し上がれなされよ」

そのときの彼女の笑顔に俺は、殺意と悪意と純粋な善意を見た。

あと、なんかエジプトみたいな化粧してんなーと思った。


posted by フェイント at 13:17| Comment(23) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月10日

不思議な縁

とても大切なともだちがいる。

その子と会うときは全部の本気を集めて話をするようにしている。

そんな言い方をすると、他がそうでないみたいだけど、そうではない(←?)

その子のお母さんが死んでしまったのは1年前。

法要の度に会って話をして、会えない時は電話で話をするようにしていた。

その子とは小学生の時からの幼なじみなのだけど、正直そんなに仲良い感じではなかった。

お母さんが病気で深刻な時に、偶然再会したのだ。

僕たちはファミレスで話をした。

お母さんの病状を泣くのをこらえて、必死に笑顔を作って話すその子に

ものすごい誠実さを感じて、真剣に生きることの大切さを目の当たりにしたような気がした。

僕は相談を受ける度に「絶対に大丈夫」「元気になる」と安請け合いの

ように言っては偽善的な自分に酔っていた。


お葬式の日、結局何にもできなかった僕は彼女に塩を投げつけられる覚悟でいった。

彼女は弔問客に挨拶をして回り、友達と長い間話をしていてこちらに気づかない。

帰るまでに一言挨拶だけでもしておこうと、勇気をふりしぼって近づくと緊張の糸が切れたのか、抱きついて泣き出した。

あれから1年経って、その子はダメな自分になりそうなときにその子が警鐘をならしてくれていて、他にない存在だ。
posted by フェイント at 14:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月08日

僕は勉強ができません

僕は勉強が嫌いです。集中力がないんです。

勉強しなきゃいけないと思うと気が重くなり、ついつい指の皮を

向いてしまいます。

しかも爪もかんでしまうので、指はもうぼろぼろです。

そんなストレスがたまっている僕なのに親は勉強しろとしか

しか言わないので軽く鬱です。

「勉強が嫌いなんだ」といってみても

「バカなことを言うな」とちっともわかってくれません。

どうしたいらいいのだろうか?
posted by フェイント at 20:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年01月07日

靴下がございません

いや〜、サンタが背中越しにちらほらうろついてます。

サンタさんをじんぐるべる(信じる)子供って、どのくらいいるでしょうか?

小学3年生くんだりの子供で、正体つかんだなり的な事を言っていたので
最近の子供は早いんだな〜と感心するんだか間食するんだかで完全に思索にふけってしまいました。そもそもサンタさんはなんか外国っぽいイメージなんで子供ながらに不自然さとか違和感とを感じてしまうかもしれません。
しかも、年に1回やってきて何もないのにプレゼントをくれるとは何とも都合のいい話ではありませんか。

もっと名前とかを日本的にして三太夫とか鶴郎とか桃郎とかの方が親しみやすくはある。プレゼントも月に1回のし餅をくれるとかむしろもう来ない方がうしろめたさ軽くなるというもんです。そういうこってす。








さ、

ビデオ屋で狐につままれたみたいな顔でもしとこう

posted by フェイント at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

なんもやることねぇ…

友達とポテトチップスをかじりながら、畳の上でゴロゴロしていた。
「なんも、やることねぇなぁ」
「うん、なんか面白いことねぇかなぁ。雨降ってるし」
「お前、なんか考えろ」
「えぇ〜…、じゃあ用意するからちょっと部屋の外で待ってろよ」
と10分後。
畳の上にはなぜか布団が敷き詰められていて、左側にポテチ、右側にチョコレートスナックが置かれていた。

「で、これで何すんのよ」
「こうするんだ!」と、友達は寝そべったまま猛烈な勢いで布団の上を転がりはじめ、瞬時に左側のポテトチップスをかじりついた。
「オォーッ」

さらに友達は破竹の勢いで右側へと転がり、チョコレートスナックを食う。


ゴロゴロゴロ〜 パリッ

ゴロゴロゴロ〜 サクッ

ゴロゴロゴロ〜 パリッ

ゴロゴロゴロ〜 サクッ

何かと戦っているように遊びに興じる友達を見た俺の頭の中には
なぜかボンジョビの「リビング・オン・ア・プレイヤー」が流れていた。




あと、「いつかのメリークリスマス」とかも流れた。
posted by フェイント at 15:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月03日

いつか思い出すだろうあの日

今日は特別な日だった。
大好きだったギターと別れる日。
とある雑居ビルの2階の階段で、僕はぼんやりと座っていた。
昼過ぎに到着するという連絡から大幅に遅れてしまったので、
先生がレッスンを終えるのを待っていた。
教室の前のスペースはホントに狭くて、目の前にトイレと美容室らしき部屋のドアがある。ドアには「カットされた方限定、縮毛矯正キャンペーン」と書かれてあり、ほどなくしてそこからバービー人形のような髪質になったホットパンツの女性が上機嫌で出てくる。
先生が弾いているのか、ボサノバ調の軽やかな音色が聞こえてきた。
先生は何でも弾ける上耳で演奏をコピーするのも得意なので、ジャンルを問わずいろんな曲を教えている。
着信があったらしく携帯のメールを眺めていると、次の生徒とおぼしき
茶髪の女子高生、メガネの30代くらいの男性が現れた。

階段にすっかり座り込んでいる僕を不審そうにチラチラ見た後、そそくさと
中に入っていった。
実にいろんな世代がいるものだ。
ギターのやわらかい音色と共に、聞き覚えのある歌が聞こえてきた。
それは別れた恋人をのクリスマスを思い返すといった、この時期ではよく耳にする曲だ。
そういえば、ここの教室は弾き語りもやっていたのか
感心しながら聞いていると、はんこをつくためだけに来た僕の感情が揺さぶられた。

手続きはきわめて事務的に終わったが、最後に聞いたあの曲と重かった右肩の思い出はきっと忘れない。
posted by フェイント at 13:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年11月23日

連休、朝の風景

寒空の中バス停に着くと、もうすでに何人かの人たちが並んでいた。
バスの中に乗り込むと京都市の地図をおもむろに広げる4人の家族。
全員がメガネをかけていて顔立ちも体系も健康的そのものだ。
そこから4コ先のバス停でママさんバレーのお茶会か、慣れていない紫のシャドーをぬった中年女性が乗り込んできた。
車内を見渡すと平日では見られない、しかも3連休のアタマの日だからこそ味わえる風景がある。
父親にすっぽかされたのか、娘3人を連れている母親。
今日1日娘達のショッピングに付き合うつもりなのだろう。
休みなのにくたびれたサラリーマン。
休みなのにノーメイクで黒いジャンパーのおばさん。
その横に、いつもはパンクロックファッションで決めている女性が
わりかし大人しい「愛され系」ファッションでしとやかに座っている。

駅のホームに降りると、先ほどの3人の娘を連れた親子に再び出会った。
3人の中の1番小さな娘(小学校1年生くらい)が母親に抱きついている。
2番目の娘(小学校5年生くらい)も遠くで辺りをきょろきょろ眺めていたが、母親に走り寄ってきた。
1番大きな娘はひとり自販機の前で携帯に夢中だ。

何気ない日常の風景かもしれないが、僕にとっては新しい発見の連続で、
思わず眼を向けてしまう。
まるで格闘技のフェイントのようだ。
posted by フェイント at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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